<「ほめ達」(ほめる達人)その1>

「ほめ達」の第一人者は、シドニーオリンピック女子マラソン金メダリスト高橋尚子選手の小出義雄監督です。小出監督が、子育てママ・元教師・運動部コーチらへアドバイスをした以下の語録をまずはお読みください。

子どもの欠点ばかりに目がいって、怒ってばかりの母親に、「細かい所は放っておいて、外で子どもが恥ずかしい思いをするのを待っていればいいんですよ。怒ってばかりでは、うそをつくようになる。あえて失敗させ、自分で学ばせるのが大事。失敗以前に注意するのは子どもが学ぶ芽をつみ取っているんですよ。」(小4の男児の母へ)

「ほめ方もタイミングです。いいことをした瞬間を見逃さずほめる。だから、観察が必要。ただかわいがるだけではだめです。そしてその子に夢を持たせるほめ方がいい。とにかくどんな子でもほめるところはある。」(元教師へ)

「親やコーチのレベルで考えず、子どもの身になって考えること。一緒に遊ぶつもりでやるのもいい。人は十人いたら十人の進み具合がある。そして「認められたい」という気持ちがある、ここをうまく使うことです。」(ラグビーコーチへ)

いかがでしょう? みごとな底抜けのプラス志向と子どもを信じる信念ですよね。
そして、極めつけは、ある相談者(元教師)が「私が走ってもほめてくれますか?」との質問へ、「ああ、絶対ほめる。そのフォームでよくがんばれるな、とか言ってほめる。」というユーモアです。思わず、この指導者にもっと教えてもらいたい!という気持ちになりますよね。

締めはこの一言です。「親の言うように、子どもは育たない。親のやるように子どもは育つ。」(朝日新聞・2000年11月25日)

皆さん、頑張りましょう。(^0^)/