<ほめ達その6・ポジティブことば選び>

さまざまな人と接したり、協力・分担して仕事をしたりするとき、人それぞれには多様な性格・特性・能力があることに気づきます。それらの特徴はすべてその人の個性であり、状況により良く生かされれば有効・有益に働きます。逆に、周囲・環境が否定的にばかり評価したり対応したりすれば、その人の特性・本性は、伸ばされていきません。周りの人々・環境がどう評価し、どうほめことばを投げかけるかで、毎日の生活の充実度は、まったく異なったものになります。

ほめことばを見つけるのにとっても良い書物に出会いました。(『ポジティブことば選び辞典』Gakken.2021.田沢あかね編集)いくつか面白い例をあげましょう。

  • (a)(つい言ってしまいがちなことば)「諦(あきら)めが早い」→(b)(言い換え語)「いさぎよい」
  • (a)「往生際が悪い」→(b)「最後まで諦めない」
  • (a)「おしゃべり」→(b)「話し上手」
  • (a)「怪しい」→(b)「ミステリアスな」
  • (a)「感情の起伏(きふく)が激しい」→(b)「感情豊か」
  • (a)「口が悪い」→(b)「気取らない語り口」
  • (a)「口がうまい」→(b)「コミュニケーション能力が高い」
  • (a)「存在感がない」→(b)「縁(えん)の下の力持ち」

いかがでしょう? そういえば、「ものは言いよう、考えよう」ということわざもありましたね。