健康・病気予防のためには、①睡眠②食事③排泄④運動の適切な循環が必要です。この4本の柱は、密接に関係していて、どれが欠けても健康を害しますし、どれが一番大事、などという優先順位もありません。ごく簡明なことばで表現すると、「動ー静ー動ー静・・・のリズム・バランス」と言えると思います。心身ともにハイテンションで活発に動いた後は、疲れを十分に休め、バランス良い栄養を適度に補給し、心地よい排泄をもたらす、という循環・生活習慣は、連結列車のようにガッチリとつながっています。これは、大人も子どもも同じ構造だと思います。
さらに、個別の問題を細かく見ていきましょう。
①睡眠について
乳幼児に必要な睡眠時間は一日の合計で、0~3ヶ月の赤ちゃんは14~17時間、4~11ヶ月は12~15時間(WHOの推奨(すいしょう)は12~16時間)、1~2歳は11~14時間(これまですべて昼寝を含む)、3~5才で11~13時間、と言われています。現代日本の大人社会は夜型の傾向が強いので、その影響を受けて子どもたちも夜型になりがちで、かなり以前から大人も子どもも睡眠不足が指摘され専門家から警鐘(けいしょう)を鳴らされています。幼児の子どもたちは、やはり夜8時~8時30分ころには就寝する習慣をつけましょう。睡眠中には成長ホルモンが分泌され成長・発達に寄与しています。昔から「寝る子は育つ」という諺(ことわざ)もあり、すやすや寝る子はすくすく育ちますし、無邪気・平和な寝顔ほど大人・親・祖父母等の家族を癒やし元気づけてくれるものはありませんよね。