<幼児・小学生の学ぶ力を育むために心がけること・大事なこと・実践すべきこと>2

本欄の前回にも書きましたが、子どもは、最小限必要な基本的な生活上のしつけの他に、保護者から次から次へと指示・命令を聞かされると、迷惑感・不満感をつのらせるものです。子どもたちの反応を見ながら、押しつけ・抑圧・強制にならないように配慮したいものです。保護者が子どもに読ませたい本・やらせたい習いごとなどがあることは自然なことではありますので、「この子はこの教材にどんな取り組み方をするかなあ。」と観察することを楽しみにしながら、さりげなく身近に教材を置いておいたり、「面白そうだからちょっとのぞいてみたら?」とやんわりと誘ってみるくらいが良いのではないでしょうか?

【基本的・根本的な心得】
②決して焦らず・強制せず・先回りせずに、子どものペースで学習・体験(広義)させる。子どもの好奇心・ワクワクドキドキ感を尊重・信頼する。
「君はどう思う?」がキーワード:10年ほど前、地元の黒野小学校長であった小森先生が、PTA役員会でのあいさつで「忘れ物をしないようにするにはどうしたらいいか、君はどう思う?と私は問いかけます。」と言われたのを聞いて、「なるほどなあ。」と思いました。 ここから少しずつディベートdebate(討論・議論〉に発展させることもできますよね。 子どもが自分から見たい・知りたい・調べたいと欲求すること・夢中になること・夢を尊重する。自分で考えて選ぶ・決断する・失敗などの経験を繰り返して自立していく。あくまで、他の子との比較は慎み、その子固有・特有の良さを見い出してあげるよう心がけることが大切だと思います。