逆説の子育て トラブルがあるから子どもは成長する
~~お友だちとの関係トラブル解決策~~ (前回の続き)
乳児期から幼児期へ成育するにつれ次第に自我もめばえ、遊びも発達していきますが、おもちゃの大きい・小さいや数の多い・少ないなどの違いがわかってくると、兄弟やお友だちとのトラブルも増えて来ます。これは成長の証しでありますが、保育者・保護者の悩みも増えるもとです。性格の違いから2つのアプローチを考えてみましょう。
①おもちゃを取る、お友だちをたたく
乳幼児は物にはすべて所有者があることには考えが及ばないので、「取る」「たたく」という一番ストレートな自己表現をとります。子どもの気持ちにより添いながらも「かわりばんこ」「じゅんばんこ」「欲しいときは「貸して」だよ」などと辛抱強く呼びかけましょう。たたかれた子どもとその保護者にはただひたすら謝り許してもらいましょう。
②おもちゃを取られたり、たたかれる
やさしい性格の子にとっては、「泣く」というのも自己主張の一種です。たたく子もいるんだな、と認識し相手を否定するのではなく「たたかれて痛かったね」と共感し「いやだよ」「やめて」と言えるようこちらも辛抱強く呼びかけてみましょう。(Benesse『こどもちゃれんじぷち通信』2015年10月号・柴田愛子先生のアドヴァイス)
トラブルはチャンス!との前向きの受けとめが大切なんですね。「失敗は成功の元」「七転び八起き」などの諺もありますしね。