ネット問題・その1

<自分や家族の写真・動画・個人情報をネット上にアップしたものがねらわれ、いじめに利用されたりする。>

私個人としては、自分や家族の写真データなどをネット上にアップしたいとはつゆ思いませんが、一般的にはそういうことをやってみたいと思う人々は多くいるのでしょう。自分の中に何か面白いこと・役立つこと・主張したいことなどを持っている人が、一人でも多くの人々に知ってもらいたいと要望する気持ちは分かりますが、やはり社会に情報発信したからには、善かれ悪しかれその記事・内容、そしてその理解のされ方に責任を持たなければならない、というのが情報発信のルール・マナーでしょう。ただ単に浅薄な好奇心や思いつき・鬱憤(うっぷん)晴らしだけで発信したりせず、冷静に何度も「この情報は発信してもいいか?」「誰かを傷つけることはないか?」「市井(しせい)の店舗などに迷惑をかけることはないか?」と十分吟味し、さらに慎重に、信頼できる自分の知人・友人にも一度見てもらった後、自分の責任の上で決断する、という一人前の市民の自覚・姿勢・心得をまずはしっかりと養うことが必要でしょう。

単なる好奇心や悪ふざけでネット上に映像をアップして、社会的に多大の迷惑をかけ訴訟ごとになり、マスコミで報道され糾弾される事件がしばしばあります。そうした事件を知るたびに私たちは、その事件の何が根本的に問題だったのか?自分なりに真剣に考え今後のネット活用に生かしていく必要がありますね。

また、個人情報をいったんネット上にアップすると、瞬時に世界中に出回ってしまい永久に消せないということの自覚、他人に知られて悪用されるかもしれない情報・弱みにつけ込まれるかもしれない後ろめたい情報は、はなから発信しない!と固く決意すること、自分の身に覚えのない請求や脅しなどには常識・良識に照らし合わせて決して応答しない・屈しないとの強い決意も必要ですね。