「育児漫画家」という肩書きをもつ高野優さんが、お世話になった幼稚園の園長先生が話された次のことばを心の支えとして、ご自身の娘さんを子育てされたそうです。
「乳児期は肌を離さず、
幼児期は手を離さず、
学童期は目を離さず、
思春期は心を離さずに」
この言葉には、愛情深く子どもを見つめ・思いながらも、子どもが成長し自立していくにつれて、子どもと親との通じ合いの要(かなめ)どころが変化していく様子と、かかわり方を変えていくことへのアドヴァイスがわかりやすく表現されていると思います。子どもたちが日々成長・変化し自立していくことは、保護者・保育者にとって喜びでありますが、反面少しずつ離れていくことに寂しさもともなうものです。ここでは、保護者・保育者も「今の子どもたちの本当の幸せは何か」を問い求め、成長する機会なのですね。