これまで、「学ぶ力」を育てるというテーマでいろいろと考えてきましたが、知識の多いことだけを良いことと評価する知識偏重の教育のあり方に疑問も感じ、子どもたちの自然な感性・疑問を大切にしたいと考えていました折り、『「直観力」の豊かな子どもは幸せだ~おおらかな人生のために大切なこと~』という本を見つけて読んでみました。(ソニア・チョケット著・PHP研究所刊2000年)この本の要点は、「親子ともに真の幸せな人生を歩むには、保育者自身が自己の直観力を信じ豊かに育むことが大切です。具体的方法としては、
①身辺を整理整頓しすっきり・シンプルにする。
②深呼吸し心を落ち着ける。
③自然の中を歩く。
④家族で夕食を食べる。
⑤忙しすぎないように生活設計をする。
⑥自己の内にある自分の制御(コントロール)を超えた大いなる声に気づき、心の耳で聞く。
といったことです。これにより子どもたちを個人として認め、関心を持って温かく見守り子どもに発言(権)を与え、環境に支えられ守られ導かれている自分を見いだしホッと安らかな気持ちになれることにより、偽り・見せかけでない真の自分を発見していける、ということでした。
キリスト教の影響がある考え方のようですが、たいへん貴重な考えのように思えます。子ども・保育者ともに直観力をはぐくんでいくためには、やはり環境設定の方にもなにがしかのノウハウがあるのですね。