<子どもにとっては、がらくたも宝物~子どものおもちゃ~>

子どもの心身の発達には、遊び道具・おもちゃが大切なのは誰しも同意することと思いますが、どんなおもちゃ・道具で遊ばせればいいか?ということについては、少しじっくりと考えてみる必要がありそうです。本ブログの50回(2年前)でも、有益・有効な教材について取り上げまして、似たお話になりますが、今回は「おもちゃ」の焦点を当てて考えてみたいと思います。

現代日本では、知育遊び・知育おもちゃが店頭にはあふれており、どれが本当に子どもの知育発達に良いおもちゃ・教材かがよくわからなくなっている、というのも現代日本の特徴でしょう。子どものための造形作家・早未恵理(はやみりえ)さんは、「子どもにとっては、大人にはがらくたに見えるものも実は宝物であり、それらを使って十二分に想像力を働かせて心から楽しく遊んでおり、そのことによって心身を大いに発達させている」と主張されています。

「お風呂用のおもちゃなんか用意しなくても、身近にあるものでいい。アイスクリーム用の木のスプーンを底に沈めて手を離せば、面白い動きで水面に飛び出してくる。ペットボトルの口を上にして沈めれば、ブクブク・・・と泡。小さな子どもには嫌いな入浴が楽しい遊びに変わってくる。」「親が考えたとおりに遊ぶのが、遊びではない。子どもは、自分で楽しいように遊ぶのが楽しいのだ。高価なおもちゃをあてがわなくても、子どもはいくらでも楽しめる。」(岐阜新聞2011年7月26日「教育を考える~脱ゆとりの時代へ」)

こんなヒントをもらうだけで、日々の生活廃材でたくさんのおもちゃができそうですよね。