玉袋さんは、近年、ギスギスした人間関係が多くなっていることを痛感しているそうです。ごく2~3例をあげると、3メートルしか離れていない友だちにメールしたり、自転車で走行しながら前の歩行者に言葉の代わりに「キー!キー!キー!」とブレーキ音を鳴らしたり、ラーメン店を出るときに「ごちそうさま」も言わない、などです。自著『男子のための人生のルール』(理論社)の中でも、「駅のトイレを掃除している人に「ありがとう」と言うこと。欲しいものを何でも買ってしまうのではなく、我慢した後だからこそ感じられる楽しさを体験して欲しい。一日一日を記憶に焼き付けて遊んでほしいし、人とつきあってほしい。」などと勧めています。特に、思春期の複雑で先の見えない悩みをかかえて自分を見失いそうな中学生たちに、「キミはすごい存在。宝だってことを疑わないで。」と語りかけます。
そして最後に、「親の期待はいくらでも裏切っていい。けど、信頼だけは裏切ってほしくねえな。」と締めくくります。(岐阜新聞2007年5月5日記事)
おとなにとっても新鮮にひびくポジティブ・シンキングですよね。