子どものからだ育て

これまで本欄では、子どもへの向き合い方・子どもの観方・味わい方・楽しみ方・などについて、さまざまな先輩・専門家・有識者などの考えを紹介し学びながら、子どもも大人・保育者もともに心豊かに育つ歩みを考えてきました。これからは、ひかり幼稚園の教育方針の柱である「からだ育て・こころ育て・ことば育て」の3本柱を、こまかに順を追ってできるだけ具体的な話題を提供しながら、一緒に考えていきたいと思います。

まず、「からだ育て」です。「からだ育て」の問題を考える場合に、ごく基本的な柱が2つほどあります。
①私たちの生活上の健康の基本として、食事・排泄・運動・睡眠(休養)などは、それぞれ別々なものでなく、すべて有機的に密接に関係しているので、どれも無視することなく適切にバランス良く気をつけていかなければならない、ということです。
②次に、からだとこころは、同じように有機的に密接に関係しているので、家庭や仕事(幼稚園・学校・地域社会)での良好・心豊かな生活とからだの健康は、やはりそれぞれ別物ではなく、バランス良く留意して生活していく必要がある、ということです。昔から「病は気から」という諺(ことわざ)がありますが、今も今後もずっと有効な考え方だと思います。大人でもストレスの多い生活を送っていると胃潰瘍や自律神経失調症になった、などという話はよく聞きますよね。

次回から、食事・睡眠など個別の問題の基本を順に述べていきたいと思います。