こころの教育

逆説の子育て 「けんか上手」になろう

「「けんかはダメ」。本当にそうでしょうか?けんかとはそもそも、自分を相手に分かってもらいたくて始まります。けんかの目的は相互理解です。つまり「けんかが上手」ということは、「腕力が強い」ということではなくて、上手に仲直りができて、子どもなりにうまく相互理解が図れるということです。」「子どものけんかは心身の発達とともに、「取っ組み合い」「けなし合い」「意地の張り合い」「口論」と進化します。要するに、使用するツールが、腕力・言葉・態度・論理と、高度になっていくのです。」「小さなころからその時その時の発達段階に応じたけんかの経験を豊富に積んだ“けんかの達人”は、相手の立場も守りながら、最終的にWinーWin(互いに得をする)の関係が築けるように話を運んでいき、ゆくゆくはビジネスの世界で会議やプレゼンという場で生きる力に結びつくのだと思います。」(教育ジャーナリスト・おおたとしまさ)(岐阜新聞2014年8月1日)

避けることのできないこどものけんかも、保護者としてはほんの少し距離を置いて冷静・客観的にじっくりと観察し、必要なアドヴァイスは与えながら、自己主張・相手を説得する力・相手と折り合う工夫などを養わせる絶好の機会としたいものですね。