横井也有(よこいやゆう)の『健康十訓』

横井也有(よこいやゆう)の『健康十訓』を現代の話題にそって解釈してみましょう。

一.少肉多菜(肉を控えて野菜を多く摂りましょう。)
二.少塩多酢(塩分を控えて酢を多く摂りましょう。)
三.少糖多果(砂糖を控えて果物を多く摂りましょう。)
四.少食多噛(満腹になるまで食べずよく噛んで食べましょう。)

これらの4ヶ条は、文字通り「食育」についての心得ですね。
〔二.について〕
よくテレビで「大食い競争」「激辛競争」などが放映されていますが、あまり子どもたちには観せたくない番組ですよね。また、夏ミカンやレモン汁など、酸っぱい味もほんの少しずつからでいいので、料理に加えるといいですね。
〔三.について〕
ビタミンCは人間の身体の中ではつくることができず、外から摂らなければ得られない栄養素だそうですから、毎日少しずつ摂る習慣をつけたいものです。また、砂糖による糖分もできるだけ少量を心がける必要がありそうです。
〔四.について」
現代日本の飽食時代では、むしろ「腹8分」が健康のもと、と言われるようになりました。医師・医学専門家によっては、「腹7分」を主張する人もいます。ゆっくりとよくかんで味わいながら食べるのが健康にもよいようです。子どもたちのおやつにも、柔らかいものばかりでなく、スルメや小魚などよく噛むものも与えましょう。

さて、このあとは、運動・清潔・睡眠についてです。
五.少衣多浴(厚着を控えて日光浴し風呂に入りましょう。)
六.少車多走(多歩)(車ばかり乗らず自分の脚で歩きましょう。)
七.少憂(少煩)多眠(くよくよせずたくさん眠りましょう。)

〔五.について〕
極寒などのとき以外は、普段に薄着を習慣とした方が、身体が寒さや病気に対する抵抗力をつけやすいと言われます。日差しを浴びることも、ビタミンDをたくわえたり、朝のすっきりとした目覚めのために推奨されています。
〔六.について〕
岐阜などはとくに自家用車社会なので、ついつい近いところでも車を使ってしまいますが、東京などの大都会では誰もが地下鉄を多く利用し、自宅から最寄りの駅まで、そして乗り継ぎの駅から駅まで毎日歩くので、脚力は強いそうです。
〔七.について〕
睡眠については、数回前にくわしく述べました。

以下については、また次回に考えましょう。