ワザあり! 「イヤイヤ」受け止め術

乳幼児期には、成長するにつれ「イヤイヤ!」とだだをこねる場面が日常生活の中でも次第に増えてきます。これはまさに子どもが成長しつつある証(あか)しなのですが、子育てに忙しい親にとってはなかなか余裕を持って受け止めることが難しいものです。幼児教育研究者・浅野ななみ先生は、この点に関して3ヶ条を提唱(ていしょう)されています。
①何はともあれ、まず共感
親も子どもも理解を超えたイヤイヤにも「イヤだったね」「痛かったね」 と共感して、こどもの中で「もつれた糸をほぐし」ましょう。
②言い換え上手は、のせ上手
共感の後、失敗・苦悩の理由を確認し、すかさず「あっちで〇〇〇しようか!」と好きな遊びに誘うと、気分転換に成功することができます。
③ダメなものはダメと言う
なるべくダメと言わなくて済む環境・雰囲気をつくる試みとともに、危険なこと・人に迷惑をかけることは、理由をそえてピシッと止めてメリハリをつけましょう。
(Benesseこどもちゃれんじぷち通信2015年9月号 )
懐広く鷹揚(おうよう)に受けとめ、受容(じゅよう)・賞賛・肯定的な声かけと、注意・否定的な声かけのバランスを適切に取るということのようですね。